国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 REDD研究開発センター

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2018年度 No.6 (2/21) 森林総研REDD研究開発センターだより2018年度 No.6


◇◇◇ 森林総研REDD研究開発センターだより2018年度 No.6 ◇◇◇

発行年月日: 2019年2月21日
国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
REDD研究開発センター
http://redd.ffpri.affrc.go.jp/

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トピックス

◆1.REDD研究開発センターより
◆2.イベント情報
  2.1 気候変動枠組条約第24回締約国会合(COP24)サイドイベントの開催(報告)
  2.2 REDD研究開発センター平成30年度国際セミナーの開催(報告)
  2.3 森から世界を変えるREDD+プラットフォーム セミナーの開催(報告) 
 2.4. 森林総研技術セミナー「空中写真(ドローン含)のデジタル立体視化 その重要性と仕組み」の開催(予告)
◆3.現場レポート
◆4.論文、書籍
◆5.その他
  5.1 他所主催の関連イベント情報
  5.2 REDD+関連新刊書籍紹介


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◆1. REDD研究開発センターより
 立春を過ぎましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。つくばの近郊でも偕楽園や筑波山の梅林などの梅の名所で梅まつりが開催されています。夢占いによれば、梅の花が咲く夢は吉夢で、人の引き立てを受ける幸運に巡り合うとか。また、枯れ木に花が咲く夢は予想外の成果や慶びごとが起こる知らせだそうです。皆様にたくさんの幸運がありますように。
 今号では、センター発のイベント情報、現場レポート、新着論文・書籍の情報のほか、他所の関連イベント、REDDプラス関係者待望の新刊書の紹介などをお届けします。ぜひご参考にして下さい。

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◆2. イベント情報
2.1 気候変動枠組条約第24回締約国会合(COP24)サイドイベントの開催(報告)
昨年12月にポーランドのカトヴィチェで開催された気候変動枠組条約第24回締約国会合(COP24)において、REDD研究開発センターがITTOと共催したサイドイベント「劣化した熱帯林の再生:炭素、生物多様性とコミュニティのレジリエンスの調和を考える」及びCIFORと共催したサイドイベント「生態系に配慮したアプローチによるREDDプラスの実施」の報告を掲載しました。ご参加、ご協力下さった皆様、どうもありがとうございました。
(1)公式イベント「劣化した熱帯林の再生:炭素、生物多様性とコミュニティのレジリエンスの調和を考える」
http://redd.ffpri.affrc.go.jp/events/seminars/2018/20181213a_ja.html
(2)ジャパンパビリオンイベント「生態系に配慮したアプローチによるREDDプラスの実施」
http://redd.ffpri.affrc.go.jp/events/seminars/2018/20181213b_ja.html

2.2 REDD研究開発センター平成30年度国際セミナーの開催(報告)
 2月6日、東京大学の伊藤謝恩ホールにおいて、国際セミナー「REDDプラスはどこまで来たか? 機会を活かすために」を開催しました。ご参加、ご協力下さった皆様、どうもありがとうございました。発表ファイルを掲載しましたのでご参照下さい。議論の概要につきましても順次掲載していきます。
http://redd.ffpri.affrc.go.jp/events/seminars/2019/20190206_ja.html

2.3 森から世界を変えるREDD+プラットフォーム セミナーの開催(報告)
 2018年10月17日、国際協力機構(JICA)と森林総合研究所が事務局を務める森から世界を変えるREDD+プラットフォームのナレッジ・ビジネス分科会合同セミナーとして「REDD+の基礎から最新動向まで」が、2019年1月23日には「対話から行動へ ~「ビジネス」×「森林保全」~」が開催されました。
前者においては、環境省地球環境局の長谷代子室長補佐ならびに林野庁森林整備部の神山真吾課長補佐をお招きし、REDD+の基礎情報、UNFCCC交渉及び気候変動施策におけるREDD+の役割、JCM-REDD+等の最新動向、そしてベトナムの森林政策およびREDD+に関する取組みの現状についてご発表頂きました。
後者においては、REDD+の国際動向やJICAの民間連携事業を通じた森林保全の事例などについての発表が行われ、森林総研からは江原誠主任研究員(国際連携・気候変動研究拠点)が登壇し、日本企業へのアンケート結果からうかがえるREDD+の参画状況等について講演しました。
 発表資料につきましては、REDD+プラットフォームの会員用ページに掲載されています。
(1)「REDD+の基礎から最新動向まで」
https://www.reddplus-platform.jp//event/20181017/
(2)「対話から行動へ ~「ビジネス」×「森林保全」~」
https://www.reddplus-platform.jp/event/20190123/


2.4. 森林総研技術セミナー「空中写真(ドローン含)のデジタル立体視化 その重要性と仕組み」の開催(予告)
  REDD+の森林モニタリングでもカンボジアで試行されていますが、それに深く関連する空中写真を活用した効率的な森林調査法に関する技術セミナーが開催されます。森林総研所内のセミナー(森林管理研究領域)ですが、ご関心のある方はこの機会にぜひご参集下さい。

 日時:平成31年3月7日(木)15時から17時(途中入室可)
 会場:森林総研内会議室(森林環境変動解析棟(展示室))
 講師:REDD研究開発センター 研究専門員 中北 理
 内容:空中からの画像を立体視すると3次元の現地が再現されるとともに精密な計測と記録が可能となり、植生や災害など野外調査に威力を発揮します。本セミナーでは大型モニター3台を使用し、迫力ある立体画像で解説します。 
 
 ※所外の方は前日までに以下メールアドレス宛、お名前とご所属のみご連絡下さい。
 メールアドレス:redd-rd-center@ffpri.affrc.go.jp
 

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◆3. 現場レポート
  REDD研究開発センターでは、海外におけるワークショップ、シンポジウムや現地調査の様子を、REDDプラスに関する最新情報とともにお伝えしています。カンボジア、パラグアイでの活動を追加しました。
http://redd.ffpri.affrc.go.jp/technical/report/2018_ja.html


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◆4.論文、書籍
(1) 森林総研 古川拓哉(生物多様性研究拠点)が東京農業大学 今井伸夫准教授らと共に執筆した論文「Factors affecting forest area change in Southeast Asia during 1980-2010. (1980-2010年の東南アジアにおける森林面積変化の駆動因)」が国際誌(学術誌PLOS ONE)に掲載されました。
 著者らのグループは、東南アジアを対象に、熱帯林面積が減り続けている国と増加に転じている国の社会・経済・環境要因の違いを網羅的に調べました。その結果、森林面積が増加に転じている国々は共通して低標高地(森林の生産性とアクセス性が良い土地)が広がり、そのためにかつて激しい森林減少に見舞われ、森林が「希少化」し、その価値が上昇したために他国に先んじて森林面積が増加に転じていることを明らかにしました。詳細につきましては、次の森林総合研究所プレスリリース記事をご参照ください。http://redd.ffpri.affrc.go.jp/pub_db/works/2019/201902_furukawa_ja.html

(2) 森林総研 森田香菜子主任研究員(国際連携・気候変動研究拠点)が長崎大学 松本健一准教授らと共に執筆した論文「Synergy Potential between Climate Change Mitigation and Forest Conservation Policies in the Indonesian Forest Sector: Implications for Achieving Multiple Sustainable Development Objectives.(インドネシアの森林セクターにおける気候変動の緩和と森林保全政策間のシナジーの潜在力:多様な持続可能な開発目標へのインプリケーション)」が国際誌「Sustainability Science」に掲載されました。
 本研究は、経済モデルである「応用一般均衡(CGE)モデル」と農業・森林・土地利用セクターの緩和策の技術情報を活用して緩和コストを評価する「AFOLUモデル」を用いて、インドネシアの森林セクターにおける気候変動の緩和政策と森林保全政策間の同時実施の効果を初めて定量的に評価したものです。ぜひご参照下さい。
http://redd.ffpri.affrc.go.jp/pub_db/works/2018/201812_morita_ja.html

(3) 森林総研 井上泰子主任研究員(国際連携・気候変動研究拠点)が編著した書籍「Sustainable Rural Bioenergy Solutions in Sub-Saharan Africa: A collection of good practices(サブサハラアフリカ農村における持続可能なバイオエネルギー解決策:優良事例集)」が国際機関(International Renewable Energy Agency (IRENA))から出版されました。
 本書はサブサハラアフリカ農村において森林減少・劣化の主要な要因となっているエネルギー問題に対処するため、持続的なエネルギーと食糧の安全保障の両立をめざし、生態系・健康に配慮した住民の福祉の向上を実現するための、低コストでレジリエンスの高い解決策を集積し、紹介しています。モザンビークを例に持続可能なバイオエネルギー代替策としてアグロフォレストリーと改良かまどを導入した場合のREDD+効果についても分析しています(3.4章)。ぜひご参照下さい。
http://redd.ffpri.affrc.go.jp/pub_db/works/2019/201902_inoue_ja.html


◆5.その他

5.1. 他所主催の関連イベント情報
(1)国際緑化推進センター(JIFPRO)セミナー「森林ビジネスの可能性」 
森林保全や森林の持続的な利用と両立する林産物を用いた森林ビジネスに着目し、森林保全、森林の経済価値の向上や地域住民の生計向上などの多様な効果が期待されるような森林ビジネスについて、森林減少が懸念される途上国を対象に、ビジネス化の可能性がある林産物の発掘、市場のニーズ把握、加工法の改善等を調査し、ビジネスモデルを提案します。 
日時 平成31年2月28日(木)14:00~17:00 
会場 TKP市ヶ谷カンファレンスセンター ホール5C 
定員:90名 費用:無料 
登録:以下リンクの下側リンクにある申し込みフォームから登録してください。 
https://jifpro.or.jp/infomation/2427/

(2)国際緑化推進センター(JIFPRO)セミナー「途上国における森林再生技術」 
平成29年度林野庁補助「途上国森林再生技術普及事業」の成果の紹介・普及および森林再生に係る民間企業やNGO等とのネットワーク構築を目的としたセミナーが開催されます。 
本セミナーでは、基調講演として民間企業・コンサルタントによる先進事例の紹介をするとともに、本事業の成果品である実証試験を通した森林再生技術開発の進捗状況の報告や森林再生技術データベース「森林再生テクニカルノート」の紹介をおこない、参加者の皆様との質疑応答、情報・名刺交換会を予定しております。 
日時 平成31年3月15日(金)15:00~18:00(開場14:30) 
会場 文京シビックセンター 3階 会議室1・2 
定員:90名 費用:無料 
登録:以下リンクの下側リンクにある申し込みフォームから登録してください。 
https://jifpro.or.jp/infomation/2416/  

(3)第6回グリーンイメージ国際映像祭
グリーンイメージ国際環境映像祭は国内外の環境映像を毎年募集し、優れた作品を選び、年に一度開催する国際的な環境映像祭です。アニメーションからドキュメンタリー、ドラマまで環境をキーワードとする作品が世界から集まります。 普段テレビや劇場では見ることのできない世界の環境の今をスクリーンで知る・学ぶ・楽しむ祭典です。 年に一度の開催期間中は、最終選考に残った入賞作品の上映とゲストにお招きした監督との対談や、環境を豊かにする活動に取り組む皆さんをゲストに迎え、毎年テーマごとにシンポジウムを開催し、映像だけでなく環境を考える広い交流の機会です。
エクアドルの熱帯雨林の保全と開発に焦点を当てた作品も上映されます。
日時:平成31年2月22日(金)から24日(日)※日によって開催時間が異なります。
会場:日比谷図書文化館コンベンションホール
(東京都千代田区日比谷公園1-4 地下1階) ※日比谷図書館の地階
https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/hibiya/#hibiya-map
https://green-image.jp/filmfestivals/6th/
参加協力費:1日1,500円 学生協力費1日1,000円 3日間通し券3,000円
中学生以下無料・事前予約不要
問い合わせ:グリーンイメージ国際環境映像祭実行委員会03-6451-2411
https://green-image.jp/filmfestivals/6th/

(4)CIFORグローバル・ランドスケープ・フォーラム・京都 2019(GLF Kyoto 2019)
国際森林研究センター(CIFOR)は、京都議定書採択後22年目を迎える京都市において、持続可能なランドスケープは気候変動の問題に対処するための重要な解決策の一つととらえ、土地利用に関連し関心を持つ科学者、開発機関、政府、市民団体、プロジェクト実務者等を一同に集め、解決策を議論します。
日時:5月13日(月)※時間はご確認下さい。
場所:国立京都国際会館 〒606-0001 京都府京都市左京区岩倉大鷺町422
https://events.globallandscapesforum.org/kyoto-2019/
セッション参加申し込み:https://events.globallandscapesforum.org/kyoto-2019/host-session/
事前登録:https://events.globallandscapesforum.org/kyoto-2019/register/

(5)国際森林研究機関連合第二十五回世界大会(XXV IUFRO World Congress)
国際森林研究機関連合(IUFRO)(*)は、今年、5年に一度の世界大会をブラジルのクリチバで開催、森林に関する世界中から研究者、実務者、政策立案者が集い、経験と知識を共有する機会を設けます。REDD関係のテクニカルセッション: B6a: Achieving REDD+: From local actions to national commitments(REDDプラスの達成:現場の活動から国家的取り組みへ)も開催されます。現在サイドイベント等の申し込みを受付中です。日本から世界への社会貢献をアピールできるできる機会です。
日時:9月29日(日)~9月5日(土)21
場所:ブラジル共和国パラナ州クリチバ市
サイドイベント及び展示(スポンサーシップ)
申し込み:http://iufro2019.com/side-events/
http://iufro2019.com/sponsorship/
参加申し込み:http://iufro2019.com/registration-fees/
早期登録は5月31日まで
*国際森林研究機関連合日本委員会(IUFRO-J)は森林総合研究所が事務局です。
http://www.ffpri.affrc.go.jp/labs/iufroj/index_Eng.html

5.2.REDD+関連新刊書籍紹介
(1)Transforming REDD+: Lessons and new directions. (REDD+の変貌 教訓と新しい方向)
REDDプラスの様々な取り組みが開始されて約10年が経過し、様々な角度から振り返りつつ、当初の期待とは異なるものに変容を遂げつつもなお、気候変動対策における重要性は以前にもまして高まっている現状を浮き彫りにしています。
書名:Angelsen A. et al (eds.) (2018) Transforming REDD+: Lessons and new directions. Center for International Forest Research. Bogor. (pp360)
https://www.cifor.org/library/7045/

(2)Why Forests? Why Now? The Science, Economics, and Politics of Tropical Forests and Climate Change. (なぜ森林?なぜ今?熱帯林と気候変動の科学、経済、政治)
森林減少は、温室効果ガス排出の1割程度の原因とされていますが、本書では緩和策の24%から30%を森林が担いうること、途上国、先進国の科学、経済、政治が協調した対応への努力と支援が迅速に必要であることを訴えています。REDDプラス交渉も含め、それ以前からの森林保全に向けた国際的な議論の流れなども詳述されています。
書名:Frances Seymour and Jonah Busch (2018) Why Forests? Why Now? The Science, Economics, and Politics of Tropical Forests and Climate Change. Center for Global Development. Washington D.C. (pp450)
https://www.cgdev.org/publication/why-forests-why-now-science-economics-and-politics-tropical-forests-and-climate-change



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