国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 REDD研究開発センター

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2019年度 No.6 (11/29) 森林総研REDD研究開発センターだより2019年度 No.6


◇◇◇ 森林総研REDD研究開発センターだより2019年度 No.6 ◇◇◇ 
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発行年月日: 2019年11月29日 (金)
国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 
REDD研究開発センター 

トピックス 

◆1.REDD研究開発センターより
◆2.イベント情報
◆3.論文、書籍
◆4.現場レポート 
◆5.REDDセンターリレーコラム 第6回 田中良平 “「Area of bamboo」って「竹林面積」なの?!”
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◆1. REDD研究開発センターより 

 皆様、街路樹の落ち葉が舞い散る季節になりました。いかがお過ごしでしょうか。
 年末が近づき、今年のうちに片付けるべきお仕事を計画的に行っていらっしゃる方も多いことかと思います。暦では、年の最後の2か月は「お宝期間」といい、この期間に努力したことや行動したことが来年の運気アップに大きな影響を及ぼすとか。何はともあれ、無事に新年を迎えられるよう、安全に健康に過ごしたいものですね。
  さて、年末と言えば、12月に第25回気候変動枠組条約締約国会合(COP25)がスペインのマドリッドで、チリを議長国に開催されます。森林総研は、ITTOと共催で、12月11日(火)にサイドイベントを開催いたします。
  また、1月21日(火)には、東京大学伊藤謝恩ホールにおいて、ITTO、JICA、森から世界を変えるREDD+プラットフォームと共催で国際セミナーを開催いたします。今年度は5年間のREDD+推進民間活動支援事業の最後のイベントとなり、成果の発表と今後の展望について有識者を招き、充実したセミナーとなるよう準備を進めています。ポスター展示スペースを設置し、皆様からのパネル展示も募集しておりますので、よろしければ併せてお申し込みください。詳細につきましては、今月号イベント情報のコーナーをご参照下さい。これらのイベントの開催にご支援・ご協力いただいているJICA、FAO、林野庁ほかご関係の機関、皆様に感謝申し上げます。
 
  今月号のコラムでは、竹の統計について田中専門員がご紹介いたします。どうぞお楽しみ下さい。

◆ 2. イベント情報

2.1 気候変動枠組条約第25回締約国会合(COP25)サイドイベントの開催(予告)

  来る12月2日から13日までスペインのマドリッド市においてCOP25(議長国チリ)が開催されます。森林総研は以下のサイドイベントをITTOと共催で実施するほか、ブースを設置・運営し、Cookbook等の研究成果を紹介、ビデオの上映をします。現地にいらっしゃる方は、ぜひお立ち寄り下さい。

日時:令和元年12月11日(水)11:30~13:00
  会場:COP25公式イベント会場Room 6(COP25はマドリード見本市会場(Feria de Madrid:IFEMA、住所:Avenida del Partenon, 5, 28042 Madrid, Spain)で開催されます。)
 テーマ:『Forest based solutions in the tropics for combating climate change and achieving SDGs』(熱帯林における、気候変動対策及びSDGs達成のための森林ベースの解決策)
 使用言語:英語
 詳細:http://redd.ffpri.affrc.go.jp/events/seminars/2019/20191211_ja.html
 参加登録不要です。

 森林ベースの解決策は、気候変動の適応・緩和とSDGsへの貢献に資する重要なポテンシャルがあります。本セミナーでは、森林生態系保全、生物多様性保全、森林回復・自然再生及、生物回廊回復、サプライチェーンの改善によるグッドプラクティスから、森林ベースの解決策の可能性を再認識します。ITTO事務局長、ホンジュラス環境省副大臣、ペルーのNGOで多くのREDD+プロジェクトを手掛けるNGOのAIDERのプロジェクトマネージャー、モザンビーク土地・環境・地域開発省森林局の登壇者とともに森林総研の佐藤保森林植生研究領域長からの発表を予定しています。ぜひご参加下さい。

2.2  REDD研究開発センター令和元年度国際セミナーの開催(予告)

 日時:令和2年1月21日(火) 開会10:00
 会場:伊藤国際学術研究センター 伊藤謝恩ホール (東京都文京区本郷7-3-1)
 テーマ:『REDDプラス・始動元年2020-持続可能な開発のための国際移転可能な成果に向けて』(REDD+ Start-up Year 2020: Roadmap to Result-based and Transferable Outcomes for Sustainable Development)
 使用言語:日英同時通訳
 詳細:http://redd.ffpri.affrc.go.jp/events/seminars/2020/20200121_ja.html
 参加登録:
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdzRlmSyjb9p6NzE1o4mrwc_pV2XRoiKg387JqNspt1wMSQiA/viewform

REDDプラスを推進する民間参画の一層の促進のためには、現在議論が進められている緩和効果の国際移転を可能とする市場メカニズムの構築の現況と展望への情報提供が求められています。本セミナーにおいては、REDD研究開発センターの過去5年間の事業の研究開発成果の発表を行うと共に、民間セクターを含む様々なステークホルダーを交えた有益な議論の機会としたいと思います。会場の一画にREDDプラスや森林保全に関する取組み・知識・技術を紹介するポスター展示スペースを設置します。参加登録と共に、ポスター展示の案内希望の申請もできるようになっております。
 セミナー終了後、会場の伊藤謝恩ホールの2階にて懇親会(参加費5,500円)も予定しております。こちらもぜひ、お誘いあわせの上、ご参加下さい。
 よろしくお願いいたします。

◆3.論文、書籍

3.1 森林総合研究所 森田香菜子(国際連携・気候変動研究拠点)がMahesti Okitasari(国連大学サステイナビリティ高等研究所)、増田大美(国連大学サステイナビリティ高等研究所)と共著した論文『Analysis of national and local governance systems to achieve the sustainable development goals: case studies of Japan and Indonesia. Sustainability Science 2019.』
(持続可能な開発目標達成のための国家・ローカルガバナンスシステムの分析:日本とインドネシアの事例)が学術誌に公表されました。(Sustainability Science 2019)
 http://redd.ffpri.affrc.go.jp/pub_db/works/2019/201911_morita_ja.html
 
3.2 森林総合研究所 宮本基杖(林業経営・政策研究領域)が執筆した論文『Poverty reduction saves forests sustainably: lessons for deforestation policies』(貧困削減が森林を持続的に保全する:森林減少政策への示唆)が学術誌で公表されます。(World Development, 127 (March 2020:印刷版発行))
 https://authors.elsevier.com/sd/article/S0305750X1930395X

◆4. 現場レポート 

 REDD研究開発センターでは、海外におけるワークショップ、シンポジウムや現地調査の様子をお伝えしています。ブラジルのクリチバにおけるIUFRO世界大会での発表の報告等について追加しました。
http://redd.ffpri.affrc.go.jp/technical/report/2019_ja.html 

◆5. 巻末リレーコラム 第6回 田中良平 “「Area of bamboo」って「竹林面積」なの?!” 
 
  日本国内では放置竹林や竹の侵入が各地で問題となっており、その解決への取り組みの一環として竹稈(かん)の利活用に関する研究開発も盛んに行なわれています。この竹については日本のみならず、アジアをはじめとする世界各国でも繁茂による環境への影響など、利用を含めて幅広く関心の高い課題となっています。利用に向けては実際にどれだけの竹林が有り、どの程度バイオマスとしての蓄積があるのかを把握することも、研究を進める上で重要なファクターです。国内の場合、竹林はある程度纏まりがあり、上空からの調査も含めておおよその面積が推定できます。また、一本の竹の樹高や直径を目安にバイオマス量を推測することも可能です。その根本となるのが竹の生え方で、国内で多く見られる孟宗竹や真竹などは、それぞれの竹が一本一本ある程度の間隔を置いてバラバラに立っている「ばら立ち型」です。
  ところが、熱帯地方で竹を見たことがあればおわかりと思いますが、熱帯性の竹類は多いところでは数十本、数百本の竹が一株を作り、その株が集まって竹林を形成します(株立ち型)。その株が場所によっては点在するため、日本でいう竹林のイメージとはだいぶ懸け離れています。それでも各国の森林や土地利用の総計に「Area of Bamboo」が出てくることがありますが、日本のビッチリ竹に覆われた「竹林面積」と比べて、「本当に竹が生えている場所の面積?」と思ってしまいます。詳細は省きますが、実際に海外の竹林統計を目にすると「??」と思うことばかり。ましてやバイオマス賦存量の推定など困難を極める作業になるでしょう。竹バイオマスの利活用を手掛ける者としては、何とも歯痒い思いです。

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REDD研究開発センターだより担当: 井上泰子、野田巌 
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