国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
REDDプラス・海外森林防災研究開発センター

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マングローブ林の機能評価

海面上昇による高潮被害に対するマングローブ林の沿岸域防災・減災機能の評価

マングローブ林は、地域住民に利用されつつ様々な生態系サービスを提供する。沿岸域生態系の炭素蓄積は、陸域生態系の蓄積より大きく(2009年, 国連環境計画、マングローブ林を保全することは、気候変動緩和の有効な手段の一つです。また、マングローブ林は、気候変動により巨大化が予測される台風、海面上昇による高潮被害を軽減する役割を果たすと考えられており、気候変動の適応策の一つとなりえます。しかし、現状は大規模な開発や商業伐採によりマングローブ林の消失や劣化が進行しており、すでに高潮被害が顕在化している地域もみられます。このため、マングローブの再植林による沿岸域の保全活動が活発化してきていますが、気候変動による海面上昇のため種子の定着が阻害され、植林が失敗に終わった事例も多く見られます。これは、どのようなエリアにどのような樹種を植栽して回復させるのがよいのか知見が不足していることに起因しています。そこで、気候変動の緩和・適応に重要な役割を果たすマングローブ林に対し、海面上昇による高潮被害に対する沿岸域の防災・減災機能の評価し、科学的根拠に基づいた保全策を策定します。