国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
REDDプラス・海外森林防災研究開発センター

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研究員現場レポート/海外出張

カンボジア王国 C/Pとの森林炭素マップ検証システムの導入実験に関する打ち合わせと森林調査

平田泰雅(研究ディレクター)

齋藤英樹(森林管理研究領域チーム長)

日程

2017年12月15日~12月23日(9日間)

出張先

カンボジア王国環境省自然保全・保護局、森林局

概要

シェムリアップ州およびオドミエンチャイ州で、森林被覆図の検証システムのための森林調査を行った。調査ポイントでは、1kmグリッドの交差点の森林とし、40カ所で調査を行った。調査ポイントでは、GPSで位置を確認した後、森林タイプを記録した。今回の対象森林はほとんどが落葉林であった。調査対象木はカウント木法でサンプリングし、胸高直径および樹高の測定を行った。
 また、飛行条件が整っている場所についてはUAVによる撮影を実施した。UAV撮影は、道路など離陸可能な場所から調査ポイントの真上まで飛行し、 撮影高度120mから直下を撮影した。道路から調査ポイントまでの森林も手動で撮影を行った。
 今後、森林劣化を評価できるか画像の判読、解析を行う予定である。オドミエンチャイ州では、タイ国境に近く軍の駐屯地があることからUAVによる撮影はできなかった。今回の調査結果は、劣化度の異なる森林を分類するための参照データとなる。

炭素マップ作成のための現地調査
ドローン導入に関する技術指導
炭素マップ作成のための現地調査
ワークショップの様子