国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
REDDプラス・海外森林防災研究開発センター

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研究員現場レポート/海外出張

「REDD+推進民間活動支援に関する研究」におけるカンボジアでの森林劣化地把握のための現地調査

平田泰雅(研究ディレクター)

齋藤英樹(森林管理研究領域チーム長)

日程

2020年1月5日~1月14日(10日間)

出張先

カンボジア王国 リマ/プノンペン/環境省自然保全・保護局、コンポントム州

概要

REDD研究開発センターでは、林野庁「REDD推進体制緊急整備事業」において、REDDプラス実施のためのモニタリング手法の開発に関する研究を共同で実施している。カンボジアでは2016年に環境省自然保全・保護局と新たなMOUを締結し、林野庁補助事業「REDD+推進民間活動支援事業」において、森林劣化地を衛星データから把握するにあたり、面的に広がる検証データを取得する必要がある。今回はコンポントム州の森林地帯において、劣化した林などを対象にUAVを用いた現地調査を実施し、得られたUAVのデータから林冠高やギャップ率を求めて、これまでに作成された森林劣化マップの精度評価に用いることも目的とした。

コンポントム州の森林地帯において、劣化した林などを対象にUAVを用いて空撮写真を撮影すると同時に撮影範囲内において地上部バイオマス量を求めるため現地調査を実施した。その結果、ドローンによるフライト14回の分データを取得できた。また地上調査を30箇所(うち1箇所は森林以外の土地被覆確認)行い、地上部バイオマスを算出するためのデータを得た。帰国後、森林劣化マップの精度評価と有効性を確認することとなった。

コンポントム州の森林地帯の現地調査の様子