令和2年度国際セミナー
「森林による防災・減災の可能性をさぐる」
(Exploring the potential of forest-based disaster risk reductions (F-DRR))
「森林による防災・減災の可能性をさぐる」
(Exploring the potential of forest-based disaster risk reductions (F-DRR))
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開催日
2021年1月27日(水曜日) 15:00-17:30
開催趣旨
昨今、気候変動の進行、森林や農地への森林火災を伴う土地利用変化、世界各地での激甚気象現象による土砂災害等の被害の増加などが懸念される中、森林による防災・減災(F-DRR)は、ローカルの自然・生態系の特徴を生かしつつ、持続的なレジリエンスの強化を導くことから、気候変動適応・緩和の双方に資する自然に基づく解決策として期待されています。これに資する日本の治山技術、国土強靭化に関する知見の途上国への適用や課題の調査、海外展開に向けた技術開発・人材育成が求められているところです。
本セミナーは、「森林による防災・減災の可能性をさぐる」ことを目的とし、F-DRRの戦略・実践の国際的動向について情報提供すると共に、具体的な政策的・技術的取り組みと課題について各国から報告します。さらに、「森林による防災・減災の可能性」を主題としたパネルディスカッションを行い、F-DRRに対するニーズと課題を共有し、今後どのように取り組んでいくべきか、方向性と可能性について議論します。
なお、本セミナーは、令和2年度林野庁補助事業「森林技術国際展開支援事業」の一環として実施します。
主催・共催等
主催:国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
後援:林野庁、環境省、内閣府政策統括官(防災担当)、独立行政法人 国際協力機構(JICA)
プログラム概要
開会セッション(15:00-15:30)
基調講演・趣旨説明 「F-DRRの可能性」
国立研究開発法人 森林研究・整備機構 理事長 浅野(中静)透
セッション 1 F-DRRの戦略・実践の国際的動向(15:30-16:00)
- 発表 1 「パリ協定における防災を含む適応の位置づけ等国際的枠組み」
公益財団法人地球環境戦略機関(IGES)統括研究ディレクター・プリンシパルフェロー 水野理 - 発表 2 「災害リスク軽減のための流域管理」
国連食糧農業機関(FAO)アジア太平洋州事務所 上級森林オフィサー Dr. Thomas Hofer - 発表 3 「リスクの変化:マルチハザードリスク評価と意思決定のためのオープンソースツール」
アジア工科大学(AIT) 地理情報センター長 Dr. Manzul Kumar Hazarika
セッション 2 各国の政策的・技術的取り組みと課題(16:00-16:30)
- 発表 1 「ベトナムにおける森林ベースの自然災害の軽減:取組と課題」
ベトナム森林科学アカデミー 国際協力部次長 Dr. Vu Tan Phuong - 発表 2 「ミャンマー森林局と国際協力機構が共同で実施したインレー湖統合流域管理」
ミャンマー森林局流域管理課 Mr. Si Thu Aung - 発表 3 「森林総合研究所におけるF-DRRに関する研究:山地災害の防止・軽減を目指して」
森林総合研究所 森林防災研究領域山地災害研究室長 岡本隆
パネルディスカッション(16:30-17:00)
「F-DRRのポテンシャル:ニーズと課題」
まとめ(17:00-17:30)
令和2年度国際セミナー
「森林による防災・減災の可能性をさぐる」
本セミナーの講演資料と動画を公開しましたのでご参照下さい。
動画(森林総研チャンネル (Yutube動画)):https://www.youtube.com/watch?v=YC8myDTTF6s&ab_channel=%E6%A3%AE%E6%9E%97%E7%B7%8F%E7%A0%94%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB
講演資料:下表の各講演タイトルをクリックして下さい。
時間 | 氏名 | 所属 | プログラム | 報告 |
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15:00 | 開会セッション | |||
15:00 - 15:30 | 平田 泰雅 | 森林総合研究所 | 開催挨拶 | |
本郷 浩二 | 林野庁 長官 | 来賓挨拶 | ||
基調講演 : F-DRRの可能性 | ||||
浅野(中静)透 | 森林研究・整備機構 | F-DRRの可能性 | ||
15:30 - 16:00 | セッション1 : F-DRRの戦略・実践の国際的動向 | |||
水野 理 | 地球環境戦略研究機関) | パリ協定における防災を含む適応の位置づけ等国際的枠組み | ||
トーマス・ホファー | 国連食糧農業機関(FAO)) | 災害リスク軽減のための流域管理 | ||
マンズル・クマル・ハザリカ | アジア工科大学(AIT) | リスクの変化:マルチハザードリスク評価と意思決定のためのオープンソースツール | ||
16:00 - 16:30 | セッション2 : 各国の政策的・技術的取り組みと課題 | |||
フー・タン・フォン | ベトナム森林科学アカデミー(VAFS) | ベトナムにおける森林ベースの自然災害の軽減:取組と課題 | ||
シー・トゥー・アウン | ミャンマー森林局 | ミャンマー森林局と国際協力機構が共同で実施したインレー湖統合流域管理 | ||
岡本 隆 | 森林総合研究所 | 森林総合研究所におけるF-DRRに関する研究:山地災害の防止・軽減を目指して | ||
16:00 - 16:30 | パネルディスカッション | |||
モデレーター:藤間 剛(森林総合研究所) | ||||
パネリスト:各講演者 | ||||
17:00 - | 平田 泰雅 | 森林総合研究所 | まとめ・閉会挨拶 | |
17:30 | 閉会 |