「森から世界を変えるREDD+プラットフォーム」設立総会及び公開セミナー「熱帯林の未来を考える~産学官連携による森林保全 」
公開セミナー報告
2014年11月7日、大手町のJAホールにて、森林総研REDD研究開発センターとJICAとの共催により、REDD+推進のための産学官連携「森から世界を変えるREDD+プラットフォーム」(以下「REDD+プラットフォーム」)の設立総会と、同プラットフォーム公開セミナー「熱帯林の未来を考える~産学官連携による森林保全」を開催しました。両会合では、REDD+に関心を寄せる民間企業や関係省庁等100名余りの参加の下、REDD+活動推進に向けた今後の連携方策について協議するとともに、企業による先進的な森林保全・再生の取組について情報共有し、意見交換を行いました。
- 開催日時
- ~
- 参加対象
- 「森から世界を変えるREDD+プラットフォーム」参加団体、その他民間企業、NGO、一般市民(環境関心層)、メディア (定員100名)
- 会場
- JAビル301AB(千代田区大手町1-3-1)
- 主催
- (独)森林総合研究所
- 共催
- (独)国際協力機構
- 後援
- 日本熱帯生態学会
問合せ・参加申し込み先
- 独立行政法人森林総合研究所 REDD研究開発センター
- Tel:029-829-8365
- E-mail:redd-rd-center@ffpri.affrc.go.jp
- 担当:塚田・仲
趣旨
2010年に公表された国連食糧農業機関(FAO)の統計では、世界の森林は東南アジアやアフリカ、中南米を中心に減少を続け、毎年北海道に匹敵する面積が失われている現状にあります。森林の減少・劣化は地球温暖化を加速させるとともに、生物多様性の減少、貧困の加速など、様々な環境・社会問題につながります。この状況が続けば、私たちは将来の世代に豊かな森林の恵みを引き継ぐことができないおそれがあります。 このような熱帯林を中心とした森林の減少・劣化を抑制するため、これまで、各国政府やNGOは気候変動枠組条約や生物多様性条約などの国際交渉の場で各国政府が議論を重ね、さらに、政府、NGO、企業等様々な主体が現場での森林保全、植林などの取組を行ってきました。このような努力は各地で成果を挙げ始めていますが、世界全体に目を向ければ、森林減少は依然続いています。熱帯林保全の取組みをより一層スケールアップし、実効性あるものにするためには、市民や消費者の関心と協力を得つつ、それぞれの強みを活かし、連携して森林保全に取り組む必要があります。
今回のセミナーは、「世界を変える森林保全プラットフォーム」(仮称)設立フォーラムと併せて開催し、地球規模の気候変動と森林に関する最新の動向や、熱帯林の保全に取り組む先進的な民間事業体からの情報を共有するとともに、政府、企業、NGO、消費者、研究機関等森林保全に関わる各主体が連携してさらなる途上国の森林保全を推進するための課題と方策について議論を深めます。
プログラムと発表ファイル
時刻 | プログラム |
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16:00 | 開会挨拶(森林総研 松本 光朗) |
16:05-16:30 | 基調講演「地球規模での気候変動と森林」~IPCC報告書が訴えるもの、森林の役割の重要性 (独)森林総合研究所 REDD研究開発センター長 松本 光朗 |
16:30-16:55 | 講演 ① :「『REDD』を通したコープの取組み」 生活協同組合連合会コープネット事業連合 環境政策 齊藤 勉 氏 |
16:55-17:20 | 講演 ② :「ヒット商品が森を作る」 (株)フルッタフルッタ 代表取締役 長澤 誠 氏 |
17:20-17:30 | 報告「森から世界を変えるREDD+プラットフォーム設立」 JICA地球環境部 次長 宍戸 健一 |
17:30-18:15 | パネルディスカッション 「熱帯林保全に向けた産学官連携の課題」 ◆パネリスト: - 環境省 地球環境局 市場メカニズム室室長 川上 毅 氏 - 生活協同組合連合会コープネット事業連合 齊藤 勉 氏 - (株)フルッタフルッタ 長澤 誠 氏 - (株)FM東京 執行役員 経営戦略室長 吉田 乾朗 氏 - (一社)コンサベーション・インターナショナル・ジャパン 政策・パートナーシップシニアマネージャー 浦口 あや 氏 - (独)国際協力機構 宍戸 健一 ◆コーディネーター: 森林総研 松本 光朗 |
18:15-18:20 | 閉会挨拶: JICA地球環境部 部長 不破 雅実 |
18:30-20:00 | 懇親会 |