国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
REDDプラス・海外森林防災研究開発センター

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令和4年度国際セミナー

本セミナーは終了しました

令和4年度国際セミナー
「森林の防災・減災機能を強化する技術の海外展開と民間企業の参画」
(Sharing F-DRR approaches and techniques with developing countries: Experiences, realities and opportunities of private sectors)

プログラムと講師プロフィール

セミナー当日の「プログラム」は
こちら からダウンロードできます。(0.8Mb)
「講師プロフィール」は
こちら からダウンロードできます。(0.2Mb)

開催日

2023年2月1日(水曜日) 13:00-17:00(開場12:30)

開催場所

会場:日比谷国際コンファレンススクエア(東京都千代田区内幸町2-2-3 日比谷国際ビル8階)
東京メトロ「霞ケ関」駅 C3・C4出口方面(地下ネットワークにて日比谷国際ビルに直結)
都営地下鉄「内幸町」駅 A6出口方面(地下ネットワークにて日比谷国際ビルに直結)

開催趣旨

近年,世界各地で豪雨の強度・頻度の増加や台風の発生頻度の増加等が報告されており,斜面災害の大規模化や頻度上昇,沿岸域での高潮被害の甚大化などのリスクが高まっています.

こうした中,2022年11月には,エジプトのシャルムエルシェイクで気候変動枠組条約第27回締約国会議(COP27)が開催され,気候変動の緩和と適応の両面に資する「自然に基づく解決策」として森林の重要性が改めて共有されました.

森林総合研究所REDDプラス・海外森林防災研究開発センターでは,開発途上国における森林による緩和と適応両面の気候変動対策に関する研究に取り組んでおり,適応策として日本の森林機能を活用した防災・減災技術を途上国で適用するための検討を進めています.

日本は,降水量が多く,起伏も大きく,古くから大雨による山地災害に見舞われ,その対策として森林の機能を活用する防災・減災技術としての治山技術を培ってきました.森林整備と補助的な施設を組み合わせる治山技術は,比較的低コストであることや,土壌保全,水源涵養,生態系保全など森林が持つ多面的な機能の効用も期待できることから,森林の劣化が顕在化し,また防災面でも対策を進めつつある途上国においても,今後活用されていくことが期待されます.

本セミナーは,民間企業による治山技術の海外展開に係る経験や見えてきた課題を日本から発信し,海外からの視点/反応を聴取し,今後の展開へ向けた課題と可能性を議論することを目的とします.セミナーでは,

  • 「途上国でのF-DRR技術の民間事業による展開に関する国際ニーズと資金スキーム」
  • 「途上国でのF-DRR技術の適用に関する経験と展望」
  • 「途上国でのF-DRR技術の適用ニーズと民間企業の参入ルート」

と題するセッションでそれぞれのテーマに関する報告と議論を行います.そしてその内容を基に,開発途上国におけるF-DRRアプローチに関する現在の問題点と今後の方向性をテーマに,パネル・ディスカッション形式で議論を深めたいと考えています.

なお、本セミナーは、令和4年度林野庁補助事業「森林技術国際展開支援事業」の一環として実施します。

プログラム

2月1日(水曜日) 13:00-17:00
開会挨拶
浅野(中静)透 (森林総合研究所 所長)
来賓挨拶
小坂善太郎 (林野庁 森林整備部長)
セッション1  途上国でのF-DRR 技術の民間企業による展開に関する国際ニーズと資金スキーム
Dr. Brenden Jongman(世界銀行)*
世界銀行における防災減災のためのNbSの主流化
発表資料
小西力哉(国連食糧農業機関, FAO)
FAOプロジェクトの経験から現地ニーズを語る
発表資料
池上宇啓(国際協力機構)
国際協力機構による中小企業・SDGsビジネス支援事業
発表資料
セッション2  途上国でのF-DRR 技術の適用に関する経験と展望
古市剛久(森林総合研究所)
ベースライン調査結果と先行経験から学ぶ:セッション2の趣旨
発表資料
淺田陽子(三菱UFJリサーチ&コンサルティング)
ベトナム・インドネシア・ミャンマーでの防災・減災の動向
発表資料
稲田徹(アジア航測)
タイ・フィリピン・インドでの防災・減災の動向
発表資料
菅野孝美(川崎地質)
ベトナムでの地すべり対策
発表資料
井口次郎(パデコ)
現地政府・国際機関プロジェクトへの参入と展開
発表資料
セッション3  途上国でのF-DRR 技術の適用ニーズと民間企業の参入ルート
Mr. Ta Ngoc Tan(ベトナム防災総局)
ベトナムにおける防災と災害管理の現状:課題と挑戦
発表資料
Dr. Rex Victor Cruz (フィリピン大学ロスバニョス校)
フィリピンにおける森林再生と災害リスク軽減
発表資料
Dr. Wayan Susi Dharmawan(インドネシア国立研究革新庁)
気候村落プログラム・プラス:インドネシアにおける森林に着目した災害脆弱性の軽減と生態系サービスの提供への新アプローチ ー 東カリマンタン州の事例
発表資料
パネルディスカッション:防災機能を有する森林の造成と管理
パネリスト:セッション登壇者
モデレーター:藤間 剛 (森林総合研究所)
閉会挨拶
平田泰雅 (森林総合研究所)

*:オンライン講演

主催・後援

主催:国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所

後援:林野庁、環境省、内閣府政策統括官(防災担当)、独立行政法人 国際協力機構(JICA)