国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
REDDプラス・海外森林防災研究開発センター

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2020年度 No.2 (8/7) 森林総研REDD研究開発センターだより2020年度 No.2

◇◇◇ 森林総研REDD研究開発センターだより2020年度 No.2 ◇◇◇ 
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発行年月日:2020年8月7日 (金)
国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 
REDD研究開発センター 

トピックス 

◆1.REDD研究開発センターの機能強化と改称について
◆2.イベント情報
◆3.論文、書籍
◆4.事務局新任者紹介 藤間 剛(国際連携・気候変動研究拠点長)

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◆1. REDD研究開発センターの機能強化と改称について 

 太陽が輝く季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
 2010年7月に開設されたREDD研究開発センターは満10年を迎え、9月1日(防災の日)に、「REDDプラス・海外森林防災研究開発センター」として再出発します。これまでのREDDプラスに加え、開発途上国の傾斜地や沿岸地域における森林の防災・減災技術の研究開発にも取り組むことになりました。具体的な活動内容については、9月に発表されるプレスリリースをご参照下さい。
 長年にわたるREDD研究開発センターへのご愛顧・ご支援誠にありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
 センターの活動対象が広がることを受け、9月からは本メールマガジンもこれまで以上に内容を充実させていきます。現在配信させていただいている皆様には、特段の手続きなしに配信を継続していただけます。もしこの機にメールマガジンの配信停止を希望される場合には、redd-rd-center@ffpri.affrc.go.jp 宛に、件名を「メルマガ配信停止希望」として、空メールをお送り下さい。


◆2. イベント情報

2.1 FAO The Global Forest Observations Initiative (GFOI) Methods & Guidance Documentation 3 (MGD3.0)ウェビナー(英語)

 日本時間8月25日(火)21時から、途上国の国家森林モニタリングシステム(NFMS)やREDD+のMRVの方法とガイダンスであるMDGに関するウェビナー(英語)が、開催されます。このウェビナーでは、2019年のIPCCのGood Practice Guidance for National Greenhouse Gas Inventories改訂やCOP決定などの必要な事項を反映した、MDG第3バージョン(MDG3.0)について解説が行われます。
UNFCCCのREDD+担当のDirk Nimitz氏、IPCCのSandro Federici氏、MDGアドバイザリーグループのMaria Jose Sans Sanchez氏など森林総研の国際セミナーなどにもご参加いただいた専門家が多数講演します。参加申し込みは、次のサイトからお願いします。

http://www.fao.org/gfoi/news-events/events/events-detail/en/c/1298463/


2.2 CIFOR: Global Landscape Forum 生物多様性デジタル会議 One World-One Health(英語)

 10月28日‐29日の2日間にわたり、CIFOR主催の生物多様性と健康に関する国際デジタル会議が開催されます。以下のウェブサイトでパネルセッションのホストなども募集されています。

https://events.globallandscapesforum.org/biodiversity-2020/


2.3 [開催済み・講演資料・動画] IGES 地球環境課題と国際動向解説シリーズ2020年第1回 「2020年重要イベントと押さえておくべきポイント-新型コロナウイルスの影響を踏まえて-」

 2020年4月23日に標記イベントが開催されました。(公財)地球環境戦略研究機関(IGES)の視点で、2020年の重要な国際プロセスの進展や抑えておくべき重要なポイントについて解説するセミナーシリーズの第1回目として、気候変動枠組条約パリ協定第6条実施指針のCOP26に向けた交渉スケジュールや方向性などについての発表もあり、今後の参考になります。以下のリンクから資料・動画を見ることができます。

https://www.iges.or.jp/jp/events/20200423


2.4 [開催済み・講演動画] IUFRO ランドスケープエコロジーとCovid-19(英語)

 IUFROは、6月26日に標記ウェビナーを開催しました。ランドスケープ生態学はどのように人間の疾病の拡大を食い止め、人間社会においてより安全な環境を作ることに貢献できるのかが議論されました。このセミナーの録画を、以下のリンクから見ることができます。

https://www.youtube.com/watch?v=DrCarDCb6Ko&feature=youtu.be


◆3.論文、書籍
3.1「民間のREDDプラスの取組みを政府が適切に評価するための手法を開発」

 江原誠、齋藤英樹、道中哲也、平田泰雅による「民間のREDDプラスの取組みを政府が適切に評価するための手法を開発」が森林総合研究所の令和元年度研究成果選に掲載されました。
 民間のREDDプラスプロジェクトを推進するため、プロジェクト活動による温室効果ガスの排出削減成果を、国全体の成果の一部として適切に位置づけるための手法が求められています。
 本研究では民間によるREDDプラスプロジェクトが開始されたカンボジアを対象に、プロジェクトの活動の成果を国の成果と整合性を保った上で評価する手法を開発しました。具体的には、国の森林参照レベルを、プロジェクト内・周辺の森林面積、森林タイプの構成比率、過去の森林減少傾向、人口密度といった立地条件の違いを考慮して、プロジェクトに配分する手法です。この手法は、カンボジア以外のREDDプラスを実施する国においても適用可能です。
 
 http://www.ffpri.affrc.go.jp/pubs/seikasenshu/2020/documents/p14-15.pdf


3.2 UN-REDD: The REDD+ Resource(英文)

 UN-REDDは、6月11日に第2回の情報ニュースレターを発行しました。コロンビアにおける住民参加型森林モニタリングについて、ミャンマーにおけるREDD+セーフガード情報システムに関する情報などが掲載されています。以下のリンクから読むことができます。

https://myemail.constantcontact.com/The-latest-news-from-the-UN-REDD-Programme.html?soid=1117561240385&aid=glk7cZmJ1w0


◆4. 巻末リレーコラム 令和2年度第2回 藤間剛(国際連携・気候変動研究拠点長)

 10年前にREDD研究開発センターが活動を開始してから数年間、REDD研究開発センターだよりを担当していました。当時は、今のように目次をもつメールマガジンではなく、一つのメールでお伝えする内容は一件のみ、配信は不定期でひと月以上配信しなかったり、連日配信したりと、手作業感が溢れるものでした。手作業と言えば、メーリングリストシステムを使わずに、毎回配信先のメールアドレスをBCCに入れて送っていました。メーリングリストに限らず、この10年間に様々な変化がありました。直近の大変化は、新型コロナウイルス感染症の影響によるものです。先になって振り返ると、REDD研究開発センターはビフォーコロナの時代、REDDプラス・海外森林防災研究開発センターはウィズコロナの時代と位置付けられるかもしれません。当面は、海外での調査はおろか、国内での集会の開催も困難という状況が続きそうです。そのような状況だからこそ、REDDプラスや海外での森林防災技術の研究開発と普及を図るため、臨機応変に対応していく必要があると考えています。皆様のご理解とご協力を期待しています。


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REDD研究開発センターだより担当: 井上泰子、藤間剛
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