国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
REDDプラス・海外森林防災研究開発センター

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研究員現場レポート/海外出張

カンボジア・コンポントム州における現地調査(第1回、第2回)

江原誠 (国際研究推進室 主任研究員)

日程

第1回:2016年12月4日~29日(26日間)
 第2回:2017年2月5日~20日(16日間)

相手国

カンボジア王国

概要

REDD+対象地には、炭素ストックの保全・増強に必須となるエリアのほかに、地域住民が森林等の供給サービスを利用するエリア(以下、住民利用エリア)がある場合がある。住民利用エリアの特定には、REDD+対象地が広ければ広いほどコストがかかる。そこで、本研究では、REDD+の事業化が進んでいるカンボジア王国コンポントム州を研究対象地とし、同地で住民利用エリアの地理的分布の予測手法を開発することを目的とした。
本調査では、サンダン郡を中心に、州内で森林が最も残されている地域と直近3年間で森林が広く失われた地域にて、住民による森林の供給サービスの利用状況を調べた。
現在の森林分布、森林減少地点、コミュニティ林の位置、人口分布等を考慮し、12村約300世帯への訪問形式の質問紙調査を行い、主に住民が採取する非木材林産物の種類や採取地、利用実態についてデータを収集した。
平年よりも雨季が長引いた影響等により、村への到着が想定より遅れたり、体調管理が難しかったが、調査協力者のご尽力のおかげで無事調査を完了することができた。感謝です。

 
 調査の様子


 調査地周辺の風景