国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
REDDプラス・海外森林防災研究開発センター

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研究員現場レポート/海外出張

ペルー共和国 農業省森林野生動物庁(SERFOR)との森林調査および研究打ち合わせ

宮本和樹(主任研究員)

日程

2018年6月29日~7月9日(11日間)

出張先

ペルー共和国 クスコ県

概要

「REDD+推進民間活動支援事業に関する研究」における地上調査データ収集のため、データが不足しているペルー・クスコ州の標高3000m以上の山岳林にて樹木のサイズ計測、樹種の同定および周辺環境、人為撹乱の痕跡の記録を行った。また、共同研究機関であるペルー森林野生動物庁(SERFOR)との研究打ち合わせを行った。
 調査はクスコから日帰り可能なUrubamba地区とAnta地区で実施した。Urubamba地区では、集落で共同管理する保護林内の天然林等を対象に調査を行った。火災の影響を受けた二次林においても調査を行った。Anta地区では、集落付近に残存する天然林で調査を実施した。車でのアクセスがUrubamba地区よりも困難な場所であった。アクセスが困難なこともあり、今回は合計5箇所の調査にとどまった。
 最終日調査終了後、SERFORのスタッフらと打ち合わせを行った。打ち合わせでは、初期データのとりまとめによる成果として論文が掲載された旨を伝えたほか、追加データ含めたとりまとめや次回の調査日程について確認した。

地域のコミュニティで設定した保護林の入り口
保護林内の様子
アンデスの山岳林(手前の高木はユーカリ植林)
火災の被害を受けた樹木