ペルー共和国 農業省森林野生動物庁(SERFOR)とのグランドトゥルース調査
平田泰雅(研究ディレクター)
徳川浩一(主任研究員)
日程
2018年7月5日~7月16日(12日間)
出張先
ペルー共和国 リマ市及びクスコ県
概要
ペルー森林野生動物庁(SERFOR)において、カウンターパートにリモートセンシングによる森林炭素蓄積マッピングに関する今年度の活動内容を説明するとともに、検証用データ取得のためのグランドトゥルース調査の計画作成及び現地指導を実施した。
ペルーアンデス山脈においては、標高3,000mを超える地域においても、ウンカ(Myrcianthes oreophylla)、ケウニャ(Polylepis sebcericans)等の高木が優占する天然林、ユーカリ(Eucalyptus globulus)等の人工林が広く分布している。このため、今回のグランドトゥルース調査は、クスコ県、特にオジャンタイタンボ市周辺の標高3000mを超える地域における天然林及びユーカリ人工林において実施した。
また、今年度はドローンを使用した検証用データの取得のための調査方法の現地指導も実施した。
今年度、SERFORでは、75箇所の森林においてグランドトゥルース調査を計画している。未調査の森林が山奥に多く偏在し、道沿いは近年伐採が行われているなどの事情から、調査地の選定及び調査にかかる労力がかかり増しになってきている。こうした状況の中では、今回現地指導したドローンによる調査は有効な手段である。SERFORは、今年度ドローンによる森林調査を本格的に始めることとしており、今回の指導は、その観点で非常に重要な指導の機会となったものと考えている。