国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
REDDプラス・海外森林防災研究開発センター

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研究員現場レポート/海外出張

ペルー共和国 事業の進捗確認、現場調査へのドローン導入に向けた現地指導と森林施策の実態把握

井上泰子(国際連携・気候変動研究拠点国際研究推進室 主任研究員)

徳川浩一(国際連携・気候変動研究拠点国際研究推進室 主任研究員)

日程

2018年10月3日~10月14日(12日間)

出張先

農業省森林野生動物庁(SERFOR) ラモリーナ国立農科大学

概要

クスコ郊外において、森林野生動物庁(SERFOR)職員とともに森林被覆図更新のためのグランドトゥルース調査を約10点のユーカリ、松等の植林地を対象に行い、調査手法について確認した。ドローンによる調査手法については、iPadにインストールした運航計画設定ソフトの活用法などについて紹介した。
 ラモリーナ国立農科大学においては、REDD+に関する情報(交渉経緯、他国での取り組み等)について説明し、今後の協力関係の構築に努めた。
 SERFORにおける意見・情報交換では、REDD+に関する関係省庁間の役割分担、SERFORの業務所掌の範囲、主要ドナー(世銀、ノルウェイ、ドイツ)とその取り組み(対象地・対象活動)、ペルーの森林減少ドライバーの傾向を踏まえた問題意識等について情報を得た。今後も政府内の組織体制に留意しつつ、必要な組織に対して適切な調整を行いながら協力を進め、また他ドナーの動きについても掌握しつつ対応することが、研究成果が政府の戦略に効果的に活用される必要な貢献を行うためにも重要と考えられる。

SERFOR職員との面談
ラモリーナ国立農科大学職員との面談
クスコ周辺の植林地におけるSERFOR職員とのドローンによる森林調査