「ミャンマーでのドローンを用いた林分調査」および「カンボジアでの検証システムのための林分調査とワークショップ参加」
齋藤英樹(森林管理研究領域)
佐藤 保(森林植生研究領域)
古川拓哉(生物多様性研究領域)
北原文章(四国支所)
平田泰雅(ディレクター)
江原 誠(国際連携・気候変動研究拠点)
田中良平(国際連携・気候変動研究拠点)
日程
2019年2月7日~2月23日(17日間)
出張先
ミャンマー:ネピドー/森林局、森林研究所、シャン州/森林地帯
カンボジア:プノンペン/環境省、モンドルキリ州・ラタナキリ州/森林地帯
概要
ミャンマーにおいては、ドローンから撮影された写真から森林劣化度を評価する可能性を探るため、カウンターパート機関である森林研究所と協議の上、森林研究所内の試験林と、パウンラウン保護林内で森林炭素蓄積量推定のための地上調査に設置されたプロット1ヶ所を含む区画の、計2ヶ所でドローンでの撮影を行った。
またカンボジアでは、モンドルキリ州およびラタナキリ州の保護林を対象に10ヶ所で森林炭素マップの検証システムへドローンを導入するための調査を行った。調査では、対象地をドローンで撮影した後、カウント木法による調査を各フライトエリアごとに2ヶ所ずつ行った。
また、林野庁が開催するシンポジウム「Concept paper of Workshop on JCM-REDD+ in Cambodia – Private Sector Involvement in REDD+-」に参加し、カンボジアのREDDプロジェクトにおけるプロジェクトレベルから国レベルへのリファレンスレベルの分配手法に関する情報を収集した。
ミャンマーおよびカンボジアで取得されたドローン画像は、帰国後SfM処理から林冠高を推定するなどして、森林劣化度評価の可能性を探る予定である。
なお、カンボジア調査では、特にモンドルキリ州において予想よりも落葉が進んでおり、SfM処理で点群がうまく作成されていない可能性がある。今後、調査地と調査時期の選定には落葉の時期を考慮しなければならないと感じた。