当センター長の平田泰雅が COP26 のサイドイベント等で発表を行いました
2021年10月31日から11月13日までの間、英国グラスゴーにおいて、国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)が開催されました。
2週間にわたる交渉の結果 、COP24から継続議題となっていたパリ協定6条(市場メカニズム)の実施指針、第13条(透明性枠組み)の報告様式、共通時間軸等の重要議題で合意に至り、パリルールブックが完成しました。また議長プログラムの森林・土地利用イベントにおいて、我が国は世界的な森林減少対策の推進を図る「森林・土地利用に関するグラスゴー・リーダーズ宣言」 に署名するとともに、その実現に向けた「グローバル森林資金プレッジ」に参加し、約 2.4 億ドルの資金支援を表明しました。
ジャパンパビリオンでは、11月3日(現地時間)に環境省の主催によるサイドイベント「気候変動対策としての NbS(Nature-based Solutions:自然に基づく解決策)とそのベネフィット」が開催され、平田センター長も登壇し「気候変動適応のための森林機能を活用した防災・減災技術」というタイトルの発表を行いました(イベントの参加者は現地とオンライン計100名程度)。
また、インドネシアパビリオンでは、11月11日(現地時間)に森林総合研究所と国際熱帯木材機関(ITTO)等の共催によるサイドイベント「熱帯における森林火災の防止-インドネシア及び他国からの教訓」が開催され、「森林火災とREDDプラス」というタイトルで話題提供を行うとともに、インドネシアのボゴール農科大学からの登壇者と技術に関する情報交換を行いました。
このほか、COP26に併せて開催されたグローバルランドスケープフォーラムにおいては、「気候変動に強い森と木の力を活用しよう」「ラテンアメリカにおける気候変動対策のための自然ベースの解決策」「バイオエコノミーソリューションにおける社会的包摂の強化」など様々なセッションに参加し、コスタリカにおける森林保全の取り組み、ペルー政府による自然ベースの解決策の取り組み、ブラジルにおける社会、経済と森林との関わりなどに関する情報を収集しました。
※環境省主催のサイドイベントはYouTubeで視聴できます。
※今次会合に係る農林水産省関連の議論やイベントの概要は農林水産省HPに掲載されており、その中でも平田センター長による発表等について紹介されています。
「国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)」等の結果(農林水産省関係)についてl