国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
REDDプラス・海外森林防災研究開発センター

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研究員現場レポート/海外出張

第15回世界林業会議(World Forestry Congress, WFC)

浅野(中静)透(森林総合研究所長)

平田泰雅(REDDプラス・海外森林防災研究開発センター長)

藤間剛(企画部国際戦略科長)

日程

2022年5月2日~6日(5日間)

出張先

大韓民国 ソウル市

概要

2022年5月2日(月曜日)~6日(金曜日)に、第15回世界林業会議(World Forestry Congress, WFC)が大韓民国ソウル市で開催されました。世界林業会議は、国連食糧農業機関(FAO)とホスト国の共催で6年に1回程度開催される森林・林業分野の国際会議です。新型コロナの影響で一年遅れの開催となった同会議には、世界各国から森林・林業関係の行政官や研究者、有識者等140か国以上から15,000名を超える参加があり、森林総合研究所からは浅野(中静)透所長、平田泰雅 REDDプラス・海外森林防災研究開発センター長、藤間剛 企画部国際戦略科長が現地で参加しました。

同会議において森林総合研究所REDDプラス・海外森林防災研究開発センターは、次の2件のサイドイベントを開催しました。

1) 林野庁・森林総合研究所・国際協力機構(JICA) 共催

"Strengthening community resilience using techniques and knowledge for disaster risk reduction and damage mitigation" (森林を活用した防災・減災技術による地域強靭化の取組 ~森林分野における自然に基づく解決策の実践~)

このサイドイベントでは、森林を活用した防災・減災に関する技術や知見、取り組みについて、日本や各国の優れた事例を紹介し、災害に対して脆弱な地域の地域コミュニティの回復力を高めるために、「自然に基づく解決策(NbS)」の観点から、今後どのように実践していくことができるかを議論しました。REDDプラス・海外森林防災研究開発センターからは、平田泰雅センター長が司会進行を行い、岡本隆治山研究室長が森林技術国際展開支援事業の取組みをオンラインで紹介しました。また浅野(中静)透所長が閉会挨拶を行いました。

2) 林野庁・森林総合研究所共催

"Promotion of REDD+ through the participation of the private sector: implementation under the Joint Crediting Mechanism (JCM)" (民間セクターを活用した REDD+ の推進:二国間クレジット制度の下での REDD+)

二国間クレジット制度(JCM)は、パリ協定第6条の2の規定に基づく制度の一つで、海外で実現した排出削減量を国内の排出削減目標に使用することを定めています。このサイドイベントでは、JCMによりREDD+を推進するため、これまでの取組事例の共有と議論から、REDD+推進のために民間セクターが重要な役割について改めて確認しました。REDDプラス・海外森林防災研究開発センターからは、平田泰雅センター長が司会進行を行い、宮本和樹 森林植生研究領域主任研究員がREDD+の方法論開発の成果についてオンラインで講演しました。また、浅野(中静)透所長が閉会挨拶を行いました。